書籍・雑誌

書籍紹介(「ポケットの中の法則 ~ゼロポイントへ~」)

今回ご紹介する「ポケットの中の法則」(非売品)という小冊子は、私の友人である阿部幸子さんが制作されました。

 

まずは目次をみてみましょう。

序章 ごあいさつにかえて ~さちラボからの提言~

第一章 一般財団法人 テネモス国際環境研究会 飯島秀行理事長に学ぶ

第二章 医学博士・医師 土橋重隆先生に学ぶ

 

「むすび通信」の39号と40号は、「原因と結果」というタイトルで書きましたが、これは飯島秀行さんが講演で取り上げられているお題を頂いたものでした。飯島さんが語るメッセージは真理が語られているのですが、私たちがそれを理解するのは簡単ではありません。しかし、飯島さんご自身が文章を書かれることはあまりなく、インタビュー記事や周りのスタッフの方々の記録がある程度です。

そのため、飯島ワールドにひかれても、その理解を深めるための参考書が見当たらないという状況でした。

 

阿部幸子さんも、飯島さんのメッセージにひかれながら、その世界を理解するために悪戦苦闘をされてきた一人です。

飯島さんのそばにいて、何度も何度もメッセージを受け取りながら、自分なりの理解を深めていかれました。そして第一章は、阿部幸子流の飯島ワールドが語られています。資料としてもとても貴重な内容となっており、特に、飯島さんのお話を一度でも聞かれた方には、ぜひ手に入れたい資料です。

 

私が書いた「原因と結果」が飯島さんの語る真理にどれほど近づいているのかわかりませんが、それなりに書きあげることができたのも、この本の力を借りることができたからでした。

しかし私は、序章が好きです。序章は、阿部幸子の魂史と言って良いかもしれません。これだけのことに取り組まれてきたのだと感心するとともに、その多くが自分の経験と重なりました。きっとどなたにも共感できるキーワードが出てくると思います。そしてそのキーワードこそが、自分の「気づき」の歴史です。

そして序章の最後で、「(この本を介して読者の皆さんと)気づきの分かち合いをはじめましょう」と述べられています。

 

そして一章では、飯島さんが阿部幸子さんを通じて、私たちに対して「気づき」のシャワーを浴びせてくれます。しかし気づきは気づきでしかありません。そこから先にどこまで理解が進むかは、私たち一人ひとりの向き合い方にかかってきます。幸子さんは、私たちにスタートするためのテキストを提供してくれました。そして、共に歩いていきましょうと言っています。

 

真理は抽象的なレベルで理解するのはとても困難であり、具体的な事例や経験を積み上げながら、その中に真理を見出していくことが効果的です。

 

そして多くの人と共有できる具体的な事例の一つが「病気」です。

 

第二章では医学博士の土橋重隆さんが、本書に自らの文章を寄せてくれています。例えばこんな文章があります。

「西洋医学的立場では病気はすべて異常とみなします。それは結果だけを見て判断するからなのです。身体に起きた結果を病理学的に見て異常と判断するのです。

しかし、みなさん、もう少し深く考えてみてください。

病気とは身体がある刺激に対して正常に反応した結果だと考えられないでしょうか。・・・」

「原因」に正しく反応した「結果」が病気であり、病人はその原因と正しく向き合わなければ病気を治すことはできない。土橋さんの語られる内容は、飯島さんの語る世界とピタッと一致してくるのです。それは真理を共有しているからにほかなりません。

 

この本で語られる内容は、どのページも深いので、私が中途半端に解説するよりも、皆さんに直接手にとって読んでいただきたいと思います。

しかし残念ながらこの本は流通していないので、市場で入手することができません。

 

阿部幸子さんから何冊か私が預かっていますので、ご希望の方には何らかの方法でお渡ししたいと思います。希望される方はまずは意思表示をしてください。それからあとは、ご縁があればお手元に届くと思います。

 

そして最後に幸子さん、とても大変な時期に、この本の制作お疲れ様でした。そして心より感謝します。

ありがとうございます。

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書籍紹介(「いのちが教えるメタサイエンス」)

皆さんにお勧めしたい本が何冊かたまってきたので、最近の本から過去の本まで織り交ぜて、少しずつご紹介していきたいと思います。

その記念すべき一冊目は、

 

宮嶋望「いのちが教えるメタサイエンス 炭・水・光そしてナチュラルチーズ」(地湧社)

 

 

昨年の暮れに出版され、お正月に読んだのですが、久しぶりにしびれました。

 

まずは目次をみてもらいましょう。

1章 炭で環境が生き返る

2章 理想の水を求めて

3章 微生物が作る本物のおいしさ

4章 電磁波から見た自然界

5章 天体が刻む生命のリズム

エピローグ 調和の世界を目指して

どのキーワードも、私が百姓を始めてからハマったものばかりであり、かつ本のタイトルに「メタサイエンス」という言葉があります。

 

この本の書評はこちらに譲るとして、私なりの感想を書きたいと思います。

http://www.kai-hokkaido.com/blog/?p=2731

 

私の本には「スピリチュアル」という言葉が入っているので、怪しい本と受け止められることもあるのですが、「むすび通信」をはじめとして、文章を書くときはいつも科学的な視点で書こうと心がけています。

ただし、私は科学者ではないし、広く認知されている科学の範囲には収まっていないので、やはり「怪しい」という事になってしまうのですが、私の根っこにあるものは、「すべての事象は『波動』によって証明することができる」というものです。

そしてこの本では、「すべての事象は『電子の流れ』によって証明することができる」と言っています。

『波動』も『電子の流れ』も、私たちが生きている「この世界(結果の世界)」を生み出している「原因」であり、両者は同じものです。

しかし、宮嶋さんの方が私よりもはるかに「科学的」です。それは『電子の流れ』という学校で学んだ言葉を使われているからでもあるのですが、だからこそ、この本が描く世界の、その奥深さに立ちすくんでしまう人も多いのではないかと思います。

 

少し内容を見ていきましょう。

 

「炭」には電子の流れを作り出す効果があります。その力を活用すれば水の流れだって制御できてしまう。電子の流れを正常にすることが「原因」を正すことになるので、炭埋など炭を上手に使うと多くの効果が期待できるのですが、その理論をしっかりと理解していないと、マイナスになることもあります。

 

さて、「炭の効果」を私流の「波動」で説明するならば、炭は「波動変換装置」です。炭自らは波動(エネルギー)を発生させませんが、入ってきた様々な波動を、繊細な波動に変換して外に出します。そしてその微細な波動は微生物(善玉菌)と共鳴します。すなわち、そこでエネルギーの受け渡しが行われるので、善玉菌が活性化して醗酵が進みます。

 

この本ではもちろん醗酵についても取り上げています。「おいしさ」はそれぞれの分子のクラスターがそろうとそう感じるのですが、その為には醗酵作用が重要となるそうです。

 

そして醗酵と腐敗の違いについても述べられています。

醗酵とは電子が流れ続けている状態のことで、腐敗とは電子が静止している状態(電位のない状態)だと言います。これは「生」と「死」の違いですね。

 

どのページを開いても知恵が満載なので、事例にどこを取り上げようかとても悩んだのですが、私が読んでいてもっとも衝撃を受けたのが第5章でした。

 

月の動きに生命が大きな影響を受けていることはだれも疑いのない事実だと思いますが、その理由は夜の明るさの違いにあると私は考えていました。それはたぶん間違いではないと思うのですが、この本では、太陽から放たれる電磁波の流れが、月の位置関係によって乱れが生じるからだと言っています。この仮説は、これまで私が全く想像もしていないものでした。太陽の光と電磁波をセットで考えることはとても有効であると思います。そして地球の自転による電磁波の乱れが、朝日と夕日の光の性質の違いを生んでいるとも述べています。

 

この本は本当に面白い本です。エキサイティングな本です。

 

しかし、読む側に何らかのベースがないと、その面白さが十分に伝わらない可能性があります。でも、「むすび通信」を読んでくれている皆さんなら、絶対に面白いと感じてもらえると確信しています。

特に、「新しい農業(昔の知恵に学ぶ農業)」を志している人にはぜひ読んでもらいたいと思います。

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