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農哲副読本 農から学ぶ「私」の見つけ方(2)

「どうして自分だけがこんなにつらい思いをしなければならないのか。」

「私は何の役にも立たない、この世界で必要とされていないちっぽけな存在だ。」

「私は何をすればいいのでしょう。もっと人の役に立ちたいのに、自分に何ができるのかわからない。」

だれもがこのような悩みを持った経験があると思います。そして、今も大きな不安や悩みを抱えて生きているひとも大勢いると思います。

そんなあなたに前作で語ってきたシンプルな法則(以下「農哲」と呼ぶ。)は本当に役に立つのでしょうか。いえ、役に立てないなら農哲は本物とは言えません。本冊子では、農哲のエッセンスを紐解きながら、あなたが持つ悩みを解消し、あなた自身が新たな自分を発見し、人生そのものがワクワクに満ちた素敵なものに変わるのをお手伝いしたいと思います。

 

いきなり大風呂敷を広げてみました~。たかだか一冊の本を読んだところで、人の人生を変えることなど簡単ではありません。そんな悩みならとっくに解決しているし、そして変えるのはあなた自身ですから、本がそれを保証するわけでもありません。

しかし、苦しみの渦中にいる人は「ワラにもすがる思い」で必死に自分を救ってくれる情報を探します。私自身そんなつらい時期を経験しています。

しかし結論を先に言うと、そんな答えはどこを探しても絶対に見つからないのです。答えは自分の中から引っ張り出さないといけないのです。

本冊子には、皆さんの悩みの答えが書かれているわけではありません。自分でその答えを見つけるためのヒントが書かれています。それは新たな自分を発見する道でもあります。

そして新たな自分は、「オートマティックに生きる」という不思議で魅力的な人生を歩み始めます。

自分を変えるなんて簡単にできるわけがない!そう思っているあなたも気楽な気持ちで読み始めてください。小さな気づきが、あなたの知らない心の扉を開いてくれるかもしれませんよ。

 

1.みかんの味の話

 

○美味しい

本題に入る前にみかんの話をします。

私がみかん栽培を始めた時、最初から自然農を目指したのではなく、ひたすら「美味しいみかん」を作りたいと思いました。もちろん、前職では環境問題のコンサルタントなどしていましたから自然農への関心もありました。しかしみかんはしょせん嗜好品です。いくら安全なみかんだと訴えても、美味しくなければ誰も振り向いてくれません。すべてのお客様にリピーターになってもらうためには、美味しさで勝負するしかないのです。

 

次に問題となったのは、美味しいみかんとは一体どんな味のみかんなのかということです。

一般にみかんの味は、酸と糖の二つの要素で決まり、酸を低くして糖を上げれば甘くておいしいみかんだといわれます。そして消費者はそういうみかんを好むから、甘いみかんを作りなさいと指導されます。

でも私は、そういう甘いみかんを食べても美味しいとは思えませんでした。であれば自分で調べるしかないと思い、AB2種類のみかんをあるイベント会場に持ち込み食べ比べをしてもらいました。

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