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むすび通信136号(農哲3:慣行農と自然農)

1年間もむすび通信の執筆活動がストップしていましたが、来年5月ごろに「農哲学」の本が出版できることがほぼ決まり、執筆再開しました。

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農法には、大きく分けて慣行農と自然農の二つがあります。慣行農とは農薬等の化学物質を使用した一般的に広く行われている農法で、自然農とは化学物質を使用しない農法です。
私たちの農法は概ね自然農ですが、慣行農が間違っているとは考えていません。著者の一人である森光司は慣行農のハウス栽培からスタートし途中から自然農に切り替えました。、森賢三はみかん栽培を現在でも慣行農と自然農の両方で行っています。

慣行農は病気や虫の発生を薬の力で抑えます。このことによって安定した収量や品質の維持が確保されます。一方、自然農は作物が本来持つ力を最大限に発揮できるように、農家がそのお手伝いをします。作物がいまどのようなサポートを望んでいるかは、状況によって絶えず異なるので、手間もかかるし失敗もします。収量も品質も安定しませんが、収穫された作物のパワーは高くなります。

比較するのは適切ではないかもしれませんが、農法を医療に例えるなら、慣行農は西洋医学的で自然農は東洋医学的と言えるかもしれません。しかし、どちらの医療が正しいかという議論は意味がありません。患者にとって重要なことは、病気が治るかどうかです。
今日の医療での最大の間違いは、患者の意識にあるように感じます。病気は「自ら治す」ものであり、医師はその手助けをしてくれる存在です。しかし実際には、「(先生に)治してもらう」という意識の人がとても多いと感じます。
私たちの病気に対する正しい向き合い方としては、
 ・日ごろから自らの健康について意識し、できる限りの努力は怠らない。
 ・それでも病気になった時は、病院で診察を受ける。
 ・現在の自分の状況を理解したら、対処可能なできる限りの選択肢を準備する。
 ・その中から自分の意志で治療方法を選択する。
 ・治療を受けることにした医師との信頼関係を構築し、委ねる。
であると思います。
そして農業も同じです。しかし、作物は自分で考え選択することができません。作物の代わりに考えてあげるのが農家です。私たちはベースは自然農ではありますが、そこに決まり(制約)は設けていません。ですから必要と感じたら、農薬の使用もためらいません。
あくまでもその時に作物にとって必要と思える処置をし、その決断(結果)に責任を持つことです。
そして、私たちの作物は、「今の私たちにできる限りの最善のものをご提供しています。」と胸をはって言えることです。

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