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楽光報告(4月)

皆さま

ご無沙汰してます。

相変わらずのハードな日々を過ごしていまして、この土曜日にやっとセミノールの収穫作業が終わり、これで今シーズンの収穫作業はすべて終わり。

まだまだ出荷作業は続きますが、そちらもカウントダウン。
気持ちは新シーズンへと切り替わりました。

そんな中、4月11日と12日の二日間、いきなり前半のヤマ場となる、楽光合宿を行いました。
何名かは都合が悪くなって参加できなかったにもかかわらず・・
ひとみさんやみほちゃんファミリー、学生さん(農援クラブ5名!)、今回入会してくれた友香さんと、初めて参加してくれた人も多数おり、2日目の参加者はスタッフや子供も含めて、その数 31名!!

ちょうど1年前に楽光キックオフをしたのだけど、その時には考えられなかった光景が広がってました。
参加してくれた皆さまありがとう!

さて、気持ちも新たに、何回かに分けてその報告レポートをアップします。

〇重要課題発生(木が枯れる!)

久しぶりに楽光農園に行って、「えらいこっちゃ~~」となったのが、たくさんの木(20本程度)が、落葉樹のごとく葉っぱを落としてしまって、枯れかけ寸前となっていたことです。
このまま放置しておくと枯れてしまうので、何とか助けなければならない! が、今回の最重要課題でした。

まずはどうしてこんなことになったのか。

それらの木の多くが「極早生みかん」という品種でした。これがヒント。
そして昨年、極早生みかんはなりすぎて、ピンポン玉のような小さなみかんをたくさん成らせてしまいました。

理由1:畑を引き継ぐ前の年、前の管理者による剪定は行われていませんでした。この結果、成り芽の枝がたくさん出ていました。
理由2:楽光1年目も、十分な指導と時間を確保できず、丁寧な剪定を行うことができませんでした。その結果、たくさんのみかんの実が付きました。
理由3:しかし、摘果技術も未熟で、それらの実を適切に摘果して、木の負荷を軽くすることができませんでした。
理由4:極早生や早生と言った品種が何が植わっているのかもわからず、品種別の対策をとることもできませんでした。(極早生は通常は2度摘果作業をします)

結果1:その結果、ピンポン玉のような小さなみかんがぎっしりと実をつけてしまい、木のエネルギータンクが空っぽになってしまったのです。

理由5:それなのに、ごはん(肥料)も与えてもらわなかった。
理由6:さらに土も貧弱で、栄養素の高い草も生えず、土(草)からの栄養補給も行われなかった。

結果2:木は「もうだめ~~」と悲鳴を上げて、自らの命を救う最後の手段として、葉っぱをおとし、生命活動を停止し、冬眠しました。

このような現象は、耕作放棄された一年目の畑にも時々見られます。
実らせたみかんを誰もとってくれないので、いつまでもその実にエネルギーを送り込むこととなり、結果として木のエネルギータンクが空っぽになって、木が枯れます。

〇対策

今できることはすべてやろう!
これが今回の合宿の主テーマでした。

実はこうなるだろうということはある程度予想していました。実際は予想以上でしたが・・

通常の手っ取り早い対策としては、即効性の高い化学肥料を投入します。
しかしそれをすると土にダメージを与えるので、問題先送り。
それだけはNGとして、それ以外の対策をやり切りました。

対策1:剪定を二日間かけて、ていねいに行いました。枝を切ることで木の負担を少なくすることができます。

対策2:昨年仕込んだこうちゃん堆肥を、弱った木を対象に、20センチ程度の穴を掘って、そこに埋めていきました。根が菌と触れ合うことによって、根を活性化させます。

対策3:しかしその穴は、せいぜい一本につき、3個程度しかほれません。
一般に慣行農で使用されている「有機肥料尿素配合入り」を二袋(40キロ)持ち込み、弱っている木に散布しました。
僕らは「配合」と呼んでいますが、化学肥料が若干入っていることによって、有機肥料の良さを生かしつつ、即効性も多少高まるというものです。
肥料を購入して畑に入れるという行為は、出来る限りしたくないことですが、非常手段として実行しました。

対策4:弱った木はミネラル欠乏に陥っています。それを補充するため、木酢と梅酢に貝殻を溶かし込み、それを500倍程度に薄めた溶液を葉面散布していきました。
しかし、ここまで葉っぱが落ちているのは想定外でした。葉面散布は、葉っぱから栄養を吸収する点滴のような効果がありますが、その葉っぱが無くなっていたので、どこまで効果があったか。
でも、葉っぱを落としていなかった残りの木たちも、エネルギー欠乏に陥っていることは間違いないことで、さらに彼らには肥料は回ってこなかったので、この葉面散布は意味があったと思います。

対策5:しかし、土壌改良(抜本対策)を早急にしないと、問題は繰り返し現れる。
このため、「必殺天地返し」を行いました。この内容はとても重要なので、別レポートにて詳しく報告します。

〇その他の作業

こうちゃん肥料づくり第2弾を実施しました。
もみ殻と米ぬかで堆肥を作ります。
昨年の夏に仕込んだ堆肥は、すでにまきおわったので(2月に実施)、今年畑に投入する分を仕込みました。

草刈りしました。
草の状況に変化が表れてきました。
一部でいい感じの(高いエネルギーを有する)草が出てきました。場所でムラがあり、まだまだ全体的には貧弱ですが、土に変化が現れました。

〇さらに!!

楽光は「楽しむ」ことがすべて!!

初日の夕食は、えど鹿肉とこうちゃん野菜のお鍋を中心とした懇親会。
いつもいつも、美味しいお料理を提供してくれるあっこちゃん、ありがとう!

夜は、いつも盛り上がっているという噂の「女子会」に初めて参加!!
眠かったけど、頑張って起きていました。

美味しい朝食もいただいて・・

お昼は、オーナーの素敵な庭を開放していただき、ピザとドライカレーとスープのランチ。
幸せ~~

農作業は3時半に終了し・・

こうちゃんの農哲学講座
主たるテーマは、「必殺天地返し」・・レポートは別途

そして希望者のみの参加として、僕の補習
「美味しさの本質を探る_乳酸菌栽培の基礎知識」
を行い・・

こうちゃん野菜の直売会も行い・・初日で売り切れ~~

おみかん好きなだけ持ち帰れ~~
・4月に食べられる不思議な温州みかん
・木成り完熟八朔
・同じく清見オレンジ
・あっこちゃんの畑に実った甘夏ミカン
のお土産付

この内容を二日間でやり切りました。
みなさま、お疲れ様

そして、いつでも皆さんの参加お待ちしています。

いつでも、だれにでも、楽光の扉はオープンです。

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