むすび通信101号(あるがまま)
(2014.5.31発信)
「空」「愛」「あるがまま」・・このような言葉は、説明する(言語で表現する)のがとても難しく、どのように説明するかが、その人の現在のレベル(器)を表しているようにも感じます。
むすび通信が、新たな一回目(101号)をスタートする記念に、「あるがまま」という言葉を今の自分がどう表現できるのかにチャレンジしてみます。
「あるがまま」とは「自然のまま」であり、それは「本来の姿」でもあります。
自然農で育てたミカンは、味も大きく変わりますが、見た目にも変化があります。すなわち、「本来の味と姿」に戻っていくのですが、その変化したみかんの姿は、「空気がしっかりと入ったゴムまり」のようです。
なので僕は、「あるがまま」を形で表すなら、「空気がしっかりと入ったゴムまり」のような状態、と答えてます。
すなわち、形は「球」であること。球は「完璧な形」だと思います。どこにも「コリ」が存在しない形が球です。
こだわりやエゴが生まれることで、そこに障害が生まれ、エネルギーの流れが詰まり、形が歪みます。そして、その歪みが全くない形が「球」です。
「本来の姿」は「完璧な姿」でもあります。
でも、「空気の抜けた球」ではダメなのです。
「空気がしっかり入っている」とは、「内面から絶えず新しいエネルギーが生み出されている」状態です。「新しいエネルギー」は「発酵」によって生み出されます。そして「発酵」は、愛と感謝の波動によって活性化します。
自らの内面に意識を向けて、現状に感謝の気持ちで向き合うことによって、体内の善玉菌が活性化し、新たなイオン(電子:生命エネルギー)を生み出します。
「空気がしっかり入っている」とは、内面の電子圧が高まることです。電子も「高き」から「低き」に流れるので、低い電子圧(病気等)の侵入を防ぎ、内圧によって、その「器」を外に押し広げます。
「器を押し広げる」すなわち「成長」が伴ってこそ、「あるがまま」の状態が保たれます。
「あるがまま」とは、何のこだわりも持たず、しかしその状況に満足することなく、絶えず前を向いて、自らの意識(レベル)を引き上げようとする行動が伴っていることが必要です。
慣行農のみかんは、形は球です。しかし、皮に緊張感がありません。ご飯(肥料)は据え膳で運ばれてくるので、社会の苦労を知らない、という感じです。
そして慣行農から自然農に切り替えた畑では、一年目から、「私は自然農だ!」とその形をすぐに変えるみかんの木もあれば、相変わらず慣行農の時の姿のままの木もあります。そしてみかんの味も、その形を見ればおおよそ想像できます。
一本一本に個性があることも、「あるがまま」の特徴でしょう。
最後に、みかんでは説明しきれなかった「ゴムまり」に触れておきます。「あるがまま」は「ゴム」でなければならないと感じます。「鉄」でも「紙」でもいけない。
「柔らかさ」と「強さ」を併せ持つ素材がゴムです。この両方を持つことによって、外からの衝撃を受け止めつつ、自分はその形を変えることがありません。
「受け流す力」が、「ありのまま」にはとても重要な要素となると思います。
僕が大好きな「ワンピース」という漫画の主人公ルフィーはゴム人間です。この漫画はすごくて、今この世界で起きていることをリアルタイムでマンガで描かれていると感じていますが(この話をいつか書きたいと思っているのですが)、マンガの世界では、間もなく社会がひっくり返って、新しい価値観の社会が生まれるはずです。その時のキーワードは「愛と絆」であり、それを実行するのが「ゴム人間」すなわち、ルフィーです。
私たちが生きるこの世界も、一人でも多くのルフィーが生まれる(心をゴムのように柔軟にする)ことで、簡単にひっくり返すことができると思います。
ありがとうございます。
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