むすび農園報告
皆さま
とってもとってもご無沙汰しております。
今月の初めまで昨シーズンの出荷作業が続いていましたが、事務的作業は残しつつも、完全に今シーズンへと切り替わりました。
何点か「むすび農園」の報告をします。
○今年の草
今年の草の勢いが半端ではありません。
これまでの春の草刈りは、草を切り倒していく感じなのですが、今年は刈りながら積み上げていく感じです。
少し古い情報ですが、他の自然農の農家さんも、今年の草の成長が凄く早くって大変だ~~と言ってました。
単なる天気の具合なのか、地球に降り注ぐエネルギー量が増大しているのか・・例年、今年は異常と言ってますが、今年もいつもと違うスタートとなりました。
○今年の収穫予測
実は今年、大失敗をしました。
ヤノネという害虫が園地に広がると、木も枯れるし、みかんに黒ゴマのようなものがびっしりついてしまって、みかん農家にとって大敵の一つなのですが・・
これを駆除するにはマシンという油の撒布が有効です。油の膜をはることで窒息死させます。油なので、有機JASでも使用は認められている(はずな)のですが、やはりそれも使いたくはないな~と、昨シーズンは使いませんでした。
すると園地のあちこちにヤノネの繁殖が見られるようになって、今年その撒布を行ったのです。
マシンの撒布は木にもダメージを与えます。皮膚呼吸ができなくなるので・・。
たぶんそのせいで、半分近い木が葉っぱを落としてしまいました。
ヤバイ!! 枯らせてしまった!・・とドキドキしましたが、春になってほとんどの木が新葉を出して復活してくれました。
当たり前なんですけど、彼らにとっての最優先事項は葉っぱを復活させること。なので、花がついていません。
花がついていないと実になりません。
今年の収穫量は相当少なくなりそうです。
花が咲かない理由に、「ならし過ぎ」というのもあります。
一般には、たくさんのみかんを「成らし過ぎ」なのですが、僕の場合はぎりぎりまで木熟させるので、長い時間を「成らし過ぎ」です。
すると、木が持つエネルギータンクが空っぽになって、翌年は「一回休み」となります。
これを「隔年結果」といいます。
むすび農園の木たちは、自分たちでローテーションを決めたみたいで、花が咲いている木と咲いていない木がくっきりと分かれました。
昔のみかんの木は、隔年結果が当たり前だったらしいです。
そんなところも昔に帰ってきているみたいです。
そんなわけで今年のむすび農園の収穫予想は「不作!!」です。
年末の注文は問題ないと思いますが、蔵出しみかんは今年はないかもです。
○デビュー
一方で、少しずつ園地の拡大も続けています。
今年は清見オレンジが増えて、「十万」という種類の温州みかんが新たにむすび農園に加わりました。
年明けのみかんは、彼らが代わりを務めてくれると思います。
そして、一年目に植えた木たちがそろそろ戦力となってきました。温州みかんはまだまだ味が整わないので、出荷対象にしないかもしれませんが、レモンが相当量の実をつけそうです。
そうはいっても木の数は少ない(そこまで成長したのはまだ3本)ので、単独で販売できる状況にはなりませんが、みかんのおまけに少し入れるような状況ができるかもしれません。
そして「みかん精の楽光」のおみかんが今年デビューします。
こちらは楽光生の皆さんで販売する予定なので、僕のみかんとしては扱いませんが、案内はしていきたいと思っていますので、そちらも良ければご利用ください。
「みかん精の楽光」報告はまた改めて。
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