身をひそめて
相変わらず、雨はちっとも降りません。
やっとニュースなどで「取水制限」といった言葉が聞かれるようになってきました。
現地の深刻度と、活字等では大きなギャップを感じます。
この程度の干ばつは、10~20年と言うサイクルでは、これまでもたびたびあったそうです。・・・現状ですでに、と言う意味ですけど。
しかし、過去に例がないのは、日中の高温が伴っているところ。
農作業は11時にはほぼ全員が引き上げます。
そして15時ごろまでは、全く人の動く気配が有りません。
人どころか、鳥もセミも、すべての生き物が活動を停止したような時間が過ぎていきます。
風もふかない。雲もない。ただただ、太陽だけがジリジリジリ・・・と降り注いでいます。
すべてが身をひそめて、時間が流れ過ぎていくのを待ちます。
川の水は完全に枯れました。
でもかすかに、沢の水が少し出ています。その水を行ってきも無駄にしないぞ! と、山のあちこちでエンジン音だけが響き渡ります。だから、川の水が完全に枯れるのですけど・・
水争いもこれまで何度もあったそうです。今年もそちらの雲行きは怪しいです。
そんな中、週間天気予報で、この週末にやっと傘マークが出ました。
ようちゃんたちは、「雨乞い」以降、毎日奉納を続けてくれています。・・「注」
僕も明後日の22日には、現地まで行って龍神の舞の奉納をしてきます。・・・今、必死で自主練しています。
傘マークを現実にするために!!
明日は、山(むすび農園1・2号地)に上がって、蓄えていた水をすべて放出してきます。
一日にたったの150リットルしか出ないわき水をためたものと、雨水を蓄えていた残りの水です。
これまでは小木にしか、お水を上げることができなかったのですが、成木にも少しだけお水を分けてきます。何本もの木が、もう限界だ!といっているので、これ以上見て見ぬふりができません。
週末に雨が降ってくれたとしても、土がカラカラだと、表面を流れてしまって、雨が吸収されないんです。
雨さん。集中豪雨は要りませんから、国土全体に、病院食が如く、ゆっくりと染み渡るように降ってくださいませ。
心よりお待ちしております。
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「注」・・ブログにアップしていませんでしたが、「雨乞い」と言う8月15日の記事を、位下に追加します。
和歌山県海南市の百種屋近くに「雨の森」という場所があります。
そこでは昔、「雨乞い」が行われていました。
そんな場所とはつゆ知らず、以前その場所で、わの舞の「龍神の舞」を踊った時、しばらくして、突然雨が降ってきたことがあります。
龍神は水の神様! あの時は、用がないのに勝手に神を使うな! と叱られたのかも。
そんなことを思い出し、こうなったら「神頼み」
さっそくようちゃんに、「雨の森で龍神の舞を奉納しようよ(僕はまだ踊れないんですけど)」と発信したら、
すぐに以下の召集メールが飛び込みました。
ありがとう!!
でも、明日はすでに予定が入っているんです・・・ごめん。
下津でも昔は、各地区ごとに、山頂に木を担ぎ上げ、一斉に火をつけたそうです。
父の記憶では、その行事の途中で、ものすごいスコールになったことがあると。
明日はその場所には行けないけれども、心を一つにお祈りします。
(ようちゃんメール)
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タイトル:雨乞い
場所:雨の森公園
時間:17時-
全く降らない雨。
山の民としては不安な点が多く出てきました。
その昔、天に一番近いと思われていた、現在の雨の森公園では、雨乞いの儀式が執り行われていたそうな。
参加の形は自由です。
終了時刻も決めません。
踊り、舞、楽器、瞑想、祈り
気持ちを一つにできたらいいと思ってます。
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