農作業報告_2013夏
毎年が「異常気象」である年が続いていますが、
農業の現場においても、
「(農作物の収穫に関して)こんな年は初めてだ!」
というセリフも、恒例となってきました。
●今年の異常
そして今年も、「こんな年は初めてだ!」が、早速やってきました。
5月下旬から6月中旬にかけて、「降水量1.5ミリ&高温」という過酷な気象条件がありました。
その結果、「清見オレンジ」に異変が起こりました。
5月上旬には普通に花を咲かせていたのに、なんと多くの木で、「生理落果」してしまいました。現在、木に実がなっていません!! これは収穫時期にもみかんが生っていないということです。
何カ所かの畑を見に行きましたが、我が家はまだましな方で、例年の7~8割という感じ。他の農家さんでは、5割以下が相当出てくると思います。
「清見オレンジ」が特別、変調をきたしましたが、他の品種も、大なり小なり、この傾向が出ています。
「今年のみかん採りは楽だな~~」そんな言葉しか出てきません。収穫が見込めないのに、農作業は普通にやっていかないといけません。木は来年も続いていくので・・・
昨シーズンは、みかんの価格が暴落し、今年は売るみかんが無い! 農業って怖いです。
●農作業(むすび農園)
むすび農園の農作業は、草刈り2順目に入りました。
そして、「カミキリムシ」との格闘が今年も始まりました。
そして摘果作業や枯れ枝除去といった作業がスタートしています。
摘果作業は、7~8月と9~10月の2回行いますが、摘果するみかんが無い!ということで、1回目の摘果作業は行わず、2回目のみで調整をするという園地が増えてきそうです。
むすび農園の収穫量は、2号地(自然農3年目)がやっと木が生き返ってきて、若干増収が見込めるので、生理落果による落ち込みをカバーしてくれそうです。
そして、八朔と清見オレンジ(の一部)が、新たに無農薬栽培へと切り替えたので、きのむすびとしての販売量は増えます。
●草刈り
草刈りは結構ハードな仕事なので、始めるまではなかなかお尻が重いのですが、始めると結構ワクワクする好きな仕事の一つです。
なんといっても、草刈りは僕にとって「収穫」なので、畑に積みあがっていく草を見ると、土が喜んでいるようで、「ありがとう!」とつぶやきながら草を刈っています。
自然農では、草とどう向き合うかがとても重要だと感じます。いろんなやり方があっていいんです。でも、「草は〇〇でなければならない」という意見には、賛同できません。
同じく肥料についてもです。「肥料を入れてはならない」という意見にも賛同できません。
実際、僕は肥料を入れていませんが、肥料を入れるかどうか、という意識が消えているだけです。「入れない」という意思決定をしているわけではないです。
「自然農なら〇〇してはならない」という意見をたびたび聞くのですが、「してはならない」という意識が存在する間は、それは自然農とは言えないと思います。
なぜなら、意識(魂)が縛られているから。魂が解放されて、初めて「自由=自然」となります。
作り手が自然でないのに、その畑が自然であるはずがないのです。
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コメント
大変なことでも、喜びを見つけ出せる森さんは素敵ですね。
落語に『千両みかん』というのがございますが、
みかんに恋する若旦那の気持ちが面白い感じです。
大切に味わいますので、仲よくしてください。
楽しみにしております。
投稿: てぐっちゃん | 2013年7月 3日 (水) 20時51分