書籍紹介(「いのちが教えるメタサイエンス」)
皆さんにお勧めしたい本が何冊かたまってきたので、最近の本から過去の本まで織り交ぜて、少しずつご紹介していきたいと思います。
その記念すべき一冊目は、
宮嶋望「いのちが教えるメタサイエンス 炭・水・光そしてナチュラルチーズ」(地湧社)
昨年の暮れに出版され、お正月に読んだのですが、久しぶりにしびれました。
まずは目次をみてもらいましょう。
第1章 炭で環境が生き返る
第2章 理想の水を求めて
第3章 微生物が作る本物のおいしさ
第4章 電磁波から見た自然界
第5章 天体が刻む生命のリズム
エピローグ 調和の世界を目指して
どのキーワードも、私が百姓を始めてからハマったものばかりであり、かつ本のタイトルに「メタサイエンス」という言葉があります。
この本の書評はこちらに譲るとして、私なりの感想を書きたいと思います。
http://www.kai-hokkaido.com/blog/?p=2731
私の本には「スピリチュアル」という言葉が入っているので、怪しい本と受け止められることもあるのですが、「むすび通信」をはじめとして、文章を書くときはいつも科学的な視点で書こうと心がけています。
ただし、私は科学者ではないし、広く認知されている科学の範囲には収まっていないので、やはり「怪しい」という事になってしまうのですが、私の根っこにあるものは、「すべての事象は『波動』によって証明することができる」というものです。
そしてこの本では、「すべての事象は『電子の流れ』によって証明することができる」と言っています。
『波動』も『電子の流れ』も、私たちが生きている「この世界(結果の世界)」を生み出している「原因」であり、両者は同じものです。
しかし、宮嶋さんの方が私よりもはるかに「科学的」です。それは『電子の流れ』という学校で学んだ言葉を使われているからでもあるのですが、だからこそ、この本が描く世界の、その奥深さに立ちすくんでしまう人も多いのではないかと思います。
少し内容を見ていきましょう。
「炭」には電子の流れを作り出す効果があります。その力を活用すれば水の流れだって制御できてしまう。電子の流れを正常にすることが「原因」を正すことになるので、炭埋など炭を上手に使うと多くの効果が期待できるのですが、その理論をしっかりと理解していないと、マイナスになることもあります。
さて、「炭の効果」を私流の「波動」で説明するならば、炭は「波動変換装置」です。炭自らは波動(エネルギー)を発生させませんが、入ってきた様々な波動を、繊細な波動に変換して外に出します。そしてその微細な波動は微生物(善玉菌)と共鳴します。すなわち、そこでエネルギーの受け渡しが行われるので、善玉菌が活性化して醗酵が進みます。
この本ではもちろん醗酵についても取り上げています。「おいしさ」はそれぞれの分子のクラスターがそろうとそう感じるのですが、その為には醗酵作用が重要となるそうです。
そして醗酵と腐敗の違いについても述べられています。
醗酵とは電子が流れ続けている状態のことで、腐敗とは電子が静止している状態(電位のない状態)だと言います。これは「生」と「死」の違いですね。
どのページを開いても知恵が満載なので、事例にどこを取り上げようかとても悩んだのですが、私が読んでいてもっとも衝撃を受けたのが第5章でした。
月の動きに生命が大きな影響を受けていることはだれも疑いのない事実だと思いますが、その理由は夜の明るさの違いにあると私は考えていました。それはたぶん間違いではないと思うのですが、この本では、太陽から放たれる電磁波の流れが、月の位置関係によって乱れが生じるからだと言っています。この仮説は、これまで私が全く想像もしていないものでした。太陽の光と電磁波をセットで考えることはとても有効であると思います。そして地球の自転による電磁波の乱れが、朝日と夕日の光の性質の違いを生んでいるとも述べています。
この本は本当に面白い本です。エキサイティングな本です。
しかし、読む側に何らかのベースがないと、その面白さが十分に伝わらない可能性があります。でも、「むすび通信」を読んでくれている皆さんなら、絶対に面白いと感じてもらえると確信しています。
特に、「新しい農業(昔の知恵に学ぶ農業)」を志している人にはぜひ読んでもらいたいと思います。
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